胸部は胴体の上半分で胸郭を基盤としている. |
胸部は上部が下部より広く,筋の発達した男性では胸の上部は特に広くなっている. |
腹部は胸郭と骨盤の間に存在する. |
腹部の形態は年齢,性別,体型などにより個人差はあるが,一般的に男性の腹部は円筒型に似ており, |
女性では骨盤が発達しているため下腹部が横に広がりを見せる. |
起始(鎖骨部):鎖骨内側半
(胸肋部):胸骨前面 第1〜6肋軟骨
(腹部) :腹直筋鞘前葉
停止:上腕骨大結節稜
機能:肩関節の屈曲・内転・内旋
クライミング(綱登り等)の際の体幹の上・前方への牽引 など
筋力トレーニング:ベンチプレスなど
ベンチプレスでは大胸筋各部の強化が可能.
グリップの幅を変えることで強化部位も変わる.
起始:第1〜9肋骨の外側面
停止:肩甲骨の前面を通過して肩甲骨内側縁と下角に付着
機能:肩甲骨を前方に引く
肋骨を引き上げ,呼気運動を助ける など
筋力トレーニング:前鋸筋のみを集中して鍛えることは難しい.
倒立時などにこの筋が表出するのがよくわかる.
起始:第5〜7肋軟骨前面と胸骨剣状突起
停止:恥骨結合,恥骨結節
機能:両側が同時に収縮すると骨盤の後傾(出っ尻の防止),脊椎の前屈
片側の収縮で脊椎側屈(右側が収縮すると体が右に傾く)
筋力トレーニング:クランチャーなど
身体を曲げると同時に左右への捻りを加えるとよい.
このトレーニングは腰への負担が少ないため,腰痛の人
の腹筋トレーニングに適している.
起始:第5〜12肋骨の外面
機能:両側同時収縮で骨盤の後傾(出っ尻の防止),脊椎の前屈
筋と反対側への体幹の捻転(体を左に捻る時は右側の外腹斜筋が収縮)
筋力トレーニング:ダンベル・サイドベンドなど
体幹の側屈動作によるトレーニング.
仰向けで腰を左右に捻るヒップロールなども効果的である.