2006年サイクルツーリング
- 玉川上水・多摩湖自転車道路(9月10日,東京都下,晴)
- 昭和の森(立川)でのデュアスロン,サイクルレースへ向かう通り沿いの玉川上水を走ってみることにした。自宅から乗り出して牛久駅からJR中央線の東小金井まで輪行。駅におりたらメチャクチャの暑さだ。まずは小金井公園に向かう。40年ほど前に保谷(今の西東京市)に居た頃,トレーニングで走りにきたことがあって以来だ。ぐるっと一回りしたらカミさんが「江戸東京たてもの園」を見つけ,言ってみたいと言い出した。まあ,時間がなくなったら途中から西武線で帰ればいいやと輪行の気楽さから,入ってみることにした。上野で買ってきた弁当を食べて,あちこち回ることにした。移築した農家でカミさんはシュロで虫を作る手ほどきを嬉しそうに受けた。昭和初期の建物は子どもの頃を思い出させ,懐かしかった。2.26事件の高橋是清邸でのクリームあんみつも堪能した。ボランティアの方は皆親切で,是非また来たいと思った。2時間ほど油を売って,出掛けた。
玉川上水わきの土の遊歩道は,土と緑と水のために涼しく,快適だった。よくもまぁ江戸が残ったもんだ。カミさんは昔この辺りの短大に通っていたそうで,懐かしがっていた。桜の季節は人盛りでとても自転車では走れないだろうな〜。玉川上水を離れ多摩湖自転車道路をむかう。青梅街道を渡った郷土博物館前は10%の登りだ。BD-1のギアで余裕綽々というところだ。自転車道路は左側が車道で,右側は金網に挟まれている。いつまでたっても湖は見えない。いい加減なガイドブックの文章にぶつぶつ文句を言いながらも,かなたに湖が見える,多摩湖橋の下を走る。ガイドブックに従わずに,途中から分かれるサイクリングロードに入ったほうが良かったようだ。西武ドームではゲーム中らしく,応援が聞こえる。西武遊園地が見えてくるが,この辺りの多摩湖堤防は工事中でやむなく狭山公園内を走る。アスファルト,コンクリートのサイクリングロードは走りやすいが,玉川上水の風情にはかなわない。武蔵大和駅あたりで本来のサイクリングロードに合流したが,ここからが大変。
西武線と並行して走る区間は,やたらと車止め,踏切,道路との交差が多い。民家の庭先をかすめながら快適に走れると思うと,また車止め。おまけに駅前ではしばしばロードは途切れる。全くの生活道路と成り果てている。スイスイ,イライラを繰り返す内に小金井公園の案内に出会い,公園に向かう。帰りは武蔵小金井から輪行することにした。
BD-1での輪行で行動範囲が広がった,クルマでは駐車場探しに追われ,歩くには距離がありすぎ,などというストレスから解放されて,自転車ならではの散歩が楽しめる。それにしても「東京周辺自転車散歩」のガイドブックは,地図は良いが文章がなっていない。初っぱなの「玉川上水沿い」が道路ではなく土の遊歩道であることが示されてなく,南や西で方向を示すのも玄人のつもりだろうが,山のガイドブックのように右,左を使ったほうが分かりやすい。
40.57km(自宅〜牛久を含む),3時間16分
- 佃島(9月2日,東京都中央区,晴)
- 朝,カミさんが「自転車,乗りにいこうヨ」と珍しく誘うので,とにかくBD-1を準備して上野まで輪行する。駅構内の書店で「東京周辺自転車散歩」なる本を購って,行きたいと思っていた佃島をめぐることにする。なんともアバウトなサイクリングである。東京駅からBD-1を乗り出し,もっと親密になりたい日銀,三越を過ぎて日本橋にたつ。ここは数年前に我孫子から水戸街道をテクテク歩いてたどり着いたところでもある。ここから迷走して神田駅にでてしまった。引き返して江戸通り(こんな名前の通りがあったんだ!)を走り,水天宮にむかう。ここは嫁の安産祈願き来たことがあるが,おりしも日曜と戌の日が重なってはるか彼方までつづく行列にならんだものの,参詣を止めてしまったところ。今日は静かなもので,参拝ができた。甘酒横丁から明治座を通り,隅田川べりを走ることにした。いつも首都高速で見ている景色を隅田川の方から見ると全く違った光景だった。こんな体験は自転車じゃなければできないだろうな〜。中央大橋を渡り石川島公園から住吉神社に向かう。あたりは高層住宅が林立している。途中に石川島人足寄場の碑を見て,佐伯泰英や山本周五郎の時代物を思い出す。住吉神社の脇は懐かしの井戸があったり,下町の裏通りだ。しかし,生まれ故郷では当たり前の光景なのだ。東京だから観光名所にもなったりしているのか? やがて,もんじゃ焼き屋がズラ〜と並ぶもんじゃストリートだ。ここも田舎の駅前通りという雰囲気だ。でも,高層ビルが異な感じだ。晴海通りに出て勝鬨橋を渡ると,脇にかちどき橋の資料館がある。昨年オープンしたようだ。昭和45年を最後に勝鬨橋は開かずの橋になったそうだ。大学を卒業した翌年だから,知っていれば橋が開くのを見れたかも知れない。築地魚市場はすでに人盛りはなかったがグルッと廻ってみる。その先に岩手県物産館をみつけ,冷やかしに寄ってみる。盛岡冷麺が懐かしかった。銀座に入ってすぐに昭和通りを上野に向かう。首都高速の下ばかりを走る面白くないコースだ。秋葉原に入ったところで,つくばエキスプレスで帰ろうかと思い立ちBD-1を畳む。
今日のコースは歩道ばかりをノッタラ,ノッタラと走るポタリングだった。歩きでもクルマでも体験できない景観を体験した。しかし,やはり緑のあるコースが好いね。自宅〜牛久駅,つくば駅〜自宅の実走を含めて27.9キロの走行距離であった。
- 江戸川サイクリングロード(松戸〜葛西)(8月18日,千葉県松戸市,東京都葛飾区,江戸川区,晴れ)
- しばらく三連勝シニアチームのツーリングをお休みしています。ボーナスで折畳み自転車のBD-1を買ってしまいました。休暇を取って,輪行で江戸川サイクリングロードの下流を走ってみることにしました。自宅から牛久駅までの2キロを実走して,駅で折り畳みます。あっという間に畳むことが出来ます。今日の出発点は松戸駅です。松戸でBD-1を組み立てて(というほどのことはありませんが)江戸川サイクリングロードを目指します。陽射しはカンカン照りです。
葛飾橋を渡って,東京都に入ります。無情なことに風は向かい風で16km/hくらいがせいぜいです。ロードレーサーだと優に10km/hはプラスできますね。河川敷はサッカーやラグビーの芝生があちこちにあります。北総線,京成線やJRの鉄橋をくぐり京葉道路の江戸川大橋をくぐると,水上バスの停留所のポニーランドがあります。今日はお馬さんは見えません。やがて,江戸川水門で江戸川は江戸川放水路と旧江戸川に分かれます。
サイクリングロードは右手の旧江戸川沿いに走っています。このあたりからサイクリングロードは中央の白線も無くなり,狭くなります。今井児童交通公園を廻ると前方に大きな今井水門が見えてきます。ここで瑞穂大橋を渡ったら,道路を横断し左折します。実は,ここで右折してしまい,新中川沿いを走るという迷走をしてしまいました。しばらく道路の右側を走ると古川親水公園の案内板のある信号にでます。ここで,道路を横断して旧江戸川沿いのサイクリングロードに戻ります。ここも間違いやすいですね〜。東西線のガードを抜けると船の係留場所があちこちに見えてきます。あたりはだいぶ潮の臭いがしてきます。船宿の看板もあります。前方に大きな新川東水門が見えてきたら,要注意。実は,ここでも迷走してしまいました。水門の先の橋の手前の茶色のタイルを敷いた道路を左折しながら渡ります。その先は道路のタイルに注意して左折です。うっかりすると行き過ぎてしまいそうです。その先の浦安橋交差点も要注意です。ここを左折してすぐにサイクリングロードに登ります。
江戸川のゴミ処理場を過ぎると,かなたに砂利の山のようなものが見えます。ちょっと右手には,レレレ,ディズニーランドですね〜。ずっと右手には観覧車がみえます。ようやく,葛西臨海公園に近づきました。旧江戸川に入ってから長かったですね〜。風も強かったし。舞浜大橋をくぐると公園の駐車場です。公園から東京湾が見えました。いえ,いえ,今日のコースですから江戸湾ですね。
ここからとんぼ返りで引き返し,今来た道を今度は追い風に乗ってスイスイと松戸駅まで走りました。サイクリングロード往復は51kmほど(迷走も含めて)で所要時間は4時間ほどでした。連れがいて,季節がよければのんびりと走ったでしょうが。一人だと,どうもトレーニング的になってしまいます。そうだ,カミさんにもらった日焼けクリームをつけ忘れた。