腕尺関節の運動軸
上腕骨の滑車と尺骨の滑車切痕が腕尺関節を構成する。運動軸は内側・外側上顆を結ぶような,顆間軸である。この軸まわりで,前腕の屈曲・伸展運動が可能である。屈曲角度は140゜,伸展は0゜である。しかし,女性や小児では,靭帯の緩みのために,5〜10゜の過伸展がみられる。
滑車の溝は垂直ではなく斜めになっている。そのため前腕は上腕にたいして下外側に傾く。これが運搬角(carrying angle)である。運搬角は女性が男性よりも顕著である。