生業による高齢者のソマトタイプ

○芦澤玖美、熊倉千代子、河原雅典(大妻女大・人間生科研)、楠本彩乃(シンエイ)、

 佐藤陽彦(九大・芸術工学)、川田順造(神奈川大・日本常民文化研)

Somatotype of Japanese Aged Persons in Agricultural and Fishing Villages, and the Centre of Tokyo.

ASHIZAWA, K., KUMAKURA, C., KAWAHARA, M., KUSUMOTO, A., SATO, H., KAWADA, J.

 被験者は島根県吉田村(男女93名)、三重県答志島桃取町(同100名)、東京都千代田区(同121名)の住民である。Heath-Carter法に則り測定し、ソマトスコアを算出した。男は吉田村と桃取では内胚葉型と中胚葉型の中間に、千代田区では内胚葉軸に近い。女は吉田村と千代田区では内胚葉型であるが,桃取では中胚葉型に傾いている。吉田村と千代田区の男女の分布配置はよく似ているが、吉田村はより中胚葉型に、千代田区はより内胚葉型にずれている、桃取では男女の分布差が小さい。
結論:都会の高齢者は男女とも内胚葉型が多い、しかし、高齢でもある程度生業を続けている農漁村では骨格筋系の要素が大きい。この現象はとくに女性漁業者に強く、その結果漁業者でのソマトタイプの男女差は小さくなっている。


スライド




Auxology分科会のホームにもどる